1956年制作のモノクローム映画がカラーライズされたもの。
彩色の影響もあってか登場するクルマたちがなんとも美しい。
さらに俳優さんたちの独特な喋り方とよく響く声が印象的。
1942年の映画『カサブランカ』のハンフリー・ボガードが
名言の数々を発するときの喋り方や独特な声にも通ずる。
異星人との戦いの際まず最初に検討されるのが、
核兵器での攻撃であることは今も昔も変わらない。
因みに広島に原爆が投下されたのが1945年だ。
1956年制作のモノクローム映画がカラーライズされたもの。
彩色の影響もあってか登場するクルマたちがなんとも美しい。
さらに俳優さんたちの独特な喋り方とよく響く声が印象的。
1942年の映画『カサブランカ』のハンフリー・ボガードが
名言の数々を発するときの喋り方や独特な声にも通ずる。
異星人との戦いの際まず最初に検討されるのが、
核兵器での攻撃であることは今も昔も変わらない。
因みに広島に原爆が投下されたのが1945年だ。
学生時代にカルトムービーマニアの先生が
希望者のみを募って鑑賞会を開いていたほどマニアックな映画なのに、
Amazonプライム・ビデオでサラッと観られたのには驚いた。
今、同時に観ている『アメリカン・ホラー・ストーリー』の中の
「怪奇劇場」シリーズは、この映画のオマージュなのかもしれない。
このテレビシリーズを観た後なので、
極々自然に内容を受け入れることができた。
登場する出演者たちは当時(1932年)の劇場では
それぞれがスーパースターだったとのこと。
また、ジャンルが“ホラー”とされているのは致し方ないところだが、
内容は決してホラーではなく、1932年の品の良い恋愛ドラマだ。
レンタルビデオの時代からずっと気になったまま見る機会がなかった作品。
実際に観てみると、並みいる映画解説が陳腐に見えてしまう。
表現されたものを受け手の心赴くままに受け取る。
美術館の映像ブースに長時間佇んでいるような気分だ。
本作監督デイヴィッド・リンチ著の
『大きな魚をつかまえよう リンチ流アート・ライフ∞瞑想レッスン』
は既に入手済み。その他の書籍取得も思案中。
監督作品は数本観ているが、
私は天邪鬼故、話題作の『エレファント・マン』
『ツイン・ピークス(映画・TV)』はまだ観ていない。
久々に面白い映画を観た気がする。
究極のトリクルダウン実証。
そのトリクルダウンが起きにくい理由を端的に表した映画だと思う。
富む者と貧しい者との明確な区別。
そしてそれらが一瞬にして入れ替わる不条理。
富を分配して階層の隔たりを無くそうと、
共産主義的手法を取り入れようとする女性の試みも儚く敗れ去る。
全編に漂うえも言われぬ雰囲気はソ連映画『不思議惑星キン・ザ・サ』。
ワンシチュエーションで低予算ながら高品質であるところは映画『キューブ』。
設定の不自然さを超越した面白さは映画『キラー・メイズ』。
それぞれの映画を思い起こさせてくれた。
そして、なんと言っても頭の中に残るのは、
「パンナコッタは伝言だ」という希望の言葉だ。
切ない。
“半地下”と“地下”と“雲の上”が交錯する環境で、
それらを隔てる境界線が“臭い”であること。
久しぶりに静かな映画を観た気がする。