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『家原美術館 2015 岐阜』

岐阜市八ツ梅町「アトリエ幻想工房」にて
『家原美術館 2015 岐阜』家原利明さんの展覧会拝見した。

会場に入った途端、会場の全面を覆い尽くす強烈な色彩に圧倒された。
「またやられた!」それが第一印象。
予備知識を入れずに伺ったのが正解だったようだ。

ただその極彩色に囲まれながらしばらくその場に佇み、
家原さんとお話ししていると不思議に落ち着いてくる。
部屋の全面を利用した作品は、色の波が一点に収束するようにできている。
そのことによって、全体がそこを出口とする胎内をイメージさせるので
その中にいるとなんとなく落ち着いてくるのかもしれない。

部屋の凹凸を絶妙に吸収して広がる波。
その大胆さと繊細さを作品の中に入って体感できる。
けっして交通の便の良い場所ではない(これも彼らしい)が、
長めに設定された会期の間にぜひ実物を観てもらいたい。

毎回彼の展覧会は会場全体を彼の世界に巻き込み、
そのエネルギーは会場の外まで影響を与えているように感じられる。
今思えば、駅から会場へ向かう柳ヶ瀬のアーケード街の不可思議な雰囲気もまた、
彼の仕掛けなのではないかとさえ思えてくる。

http://aoaocuq.blogspot.jp

東京、充実した二日間。

東京現代美術館『山口小夜子〜未来を着る人〜』
彼女の肉声をほとんど聞いたことがなかったので、
パフォーマー山口小夜子は新鮮だった。

いにしえの資生堂ポスターの数々。
タイトルの文字がギッチギチに
詰まって(間隔が狭くなって)いて懐かしい。
かつて師匠に文字は詰めるものと教わった。
これでもかというほど写植を手詰めしたものだ…。

静かな神宮球場かと思いきや、
着々と大学野球の準備がすすめられていた。
この日、雨で順延になった
プロ野球のナイトゲームもあったようだ。
通路にはチケット購入の場所取りが。
時間が許せば観てみたかった。

国立新美術館の存在感は圧倒的。
フードコートも充実。
セルフサービススタイルなので
気軽に長居ができそう。