お尻の4時間だけ参戦した『鈴鹿10時間耐久レース』。

極力真夏の観戦は避けてきたのに‥。

前回のカメラ故障、前々回のカメラ落下と
アンラッキー続きの現状を打破すべく命知らずの一念発起。

1週間ほど前の天気予報では台風が近づいていたこともあってか、
開催日の鈴鹿の予想最高気温が30〜31℃だった。
気を良くしてチケットを購入したまでは良かったのだが、
案の定、台風が過ぎて行く頃にはみるみる上方修正がされ、
それは危険な35〜36℃に届いていた。

そして迎えた週末。

とりあえず土曜日は回避することにしたものの諦めきれず、
悩んだ末、続いて容赦ない猛暑日予報の翌日曜日に
ピークを避けて午後4時頃からの参戦を決め込んだのだった。

弱気の選択が功を奏すると思いきや、
現地到着する頃には気温が下がり始めているにも関わらず、
私はあっという間に保水力を失った
安物の“食器洗いスポンジ”のような状態に陥った。

とりあえず、給水! 給水!

奥のコーナー界隈の自販機ではありがちなことなのだが、
ズラリと並ぶお目当のスポーツドリンク系飲料のボタンには
既に漏れなく“売切れ”の真っ赤な文字が燦然と輝いていた‥。

「ま、諸々覚悟の途中参戦だから致し方ないか」
おおらかな心で躊躇なく居並ぶお茶のボタンを選んで押す、と。
取り出し口のペットボトルを掴む掌に、
ダメ押しのように待望の冷感が伝わってこない‥。

ひ、冷えてない。補充したばかり。爽健美茶よお前もか。

そんなこんなで悪戦苦闘の末、
やがて訪れる夕闇の涼しさににやや救われ、
加えて暗闇に足元をすくわれないように気をつけながら、
コース奥に忍び寄る静寂から逃げるように、
フィナーレの宴を迎える眩しいホームストレートに急ぐのだった。

ともあれ4時間だけでも訪れることができてよかった。

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