正月、三が日明けの静かな明治村。

お正月らしさを少しでも味わおうと、
住民登録(年間パスをこう呼ぶ)の更新も兼ねて、
遅ればせながら出かけた明治村。
4日ともなれば新年のイベントはほぼ終わっており、
この日はここのところ冬場の目玉である
夜間のライトアップも行われない。

ひっそりとした極寒の村内。

やや手持ち無沙汰な案内ボランティアの方が、
「今日はどこからいらっしゃった?」
「名古屋です。」
「よく来られるの?」
「ええ、年間パスポートを持っていますので。
三が日は混んでいたんじゃないですか?
今日は空いてていいですね。」
(しまった、失礼な言葉を発してしまったか)
ボランティアさんは、
「混雑を避けて、この時期にみえる方は“通”なんですよ。
ここの上はなかなか眺望がいいんです。どうぞ。」
優しい言葉にホッとしつつ、
靴を脱いで案内された建物の急階段を上った。

もうすぐ元号が変わってまたひとつ明治が遠ざかる。
古い時代の建物を野ざらしで保存するのは、
想像しただけでも困難だろうし、
寒暖の激しい屋外で案内してくださる
多くのボランティアさんの苦労もいかばかりか。

明治。この熱い時代をぜひ後世に残してほしい。

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