京都2日目、通学の大学生に混ざり雑踏から大原へ。

午前中の三千院では時折日差しも覗き、思いの他の空模様。
が、寂光院を出たあたりから天気予報どおり雨が降り出す始末。

京都バスに乗りケーブル八瀬駅に着く頃には本降りに。
加えて周りが濃霧に覆われ、視界が7〜10mほどになってしまった。
叡山ケーブルカー、叡山ロープウェイを乗り継いだのだが、
いずれも貸切状態で車内に流れる観光案内も私が独占することに。

終点、ロープ比叡山頂駅に着いた頃にはとうとう視界は5mほどに。
ここから延暦寺まで徒歩小一時間の距離を楽しむつもりが、
強行すれば遭難の恐れすらあると思われ断念。
四方真っ白な空間で、ただひたすらシャトルバスを待つことに。

霧に覆われた延暦寺。これもまた貴重な経験かもしれない。
夏日を記録した昨日とは打って変わり、本降りの雨と
高地であることも相まって足元からは徐々に寒さが伝わって来る。
広大な境内を廻る「諸堂めぐり」は早々に諦め、
延暦寺会館で抹茶とお菓子をいただきながら冷えた体を温めた。

ケーブル坂本駅から本日2本目のケーブルカーで
映画「羅生門」の冒頭場面のような風景の中、
前のめりになりながら滋賀県側へ降りていくのだった。
当然、琵琶湖の素晴らしい眺望は深い深い霧の向こう。

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