山行きの苦行を忘れさせる、可愛い目をした鹿との出会い。

2日目はいよいよ鞍馬から貴船へ。

前回と同じコースを辿り鞍馬寺。

過ごしやすくなったとはいえ、九十九折の山道はかなり応える。
時折降り出す雨が、山の色をより濃く重いものにする。
おどろおどろしい“木の根道”を越え、ふくらはぎがパンパンになり始めた頃、視界の端に何やら動くものが‥、「すは、クマか?」
そこには首を傾げながら、朽木を鼻先で探る華奢な鹿くんが。
彼(彼女)はみるみる近づいてきて、驚く私を尻目に手が届くほどの距離を保ちながら私の行く手を悠然と横切っていったのだった。
そんなこんなで貴船に到着。

貴船川の川床料理の季節は9月いっぱい。せせらぎが涼しさをもたらす頃を過ぎ、そろそろ肌寒さを感じるようになるのだろう。

帰り道、叡山電鉄を途中下車して詩仙堂へも立ち寄った。手入れの行き届いた庭を眺めながら畳の上で一休み。

今回は悪天候が功を奏し、各所で深く美しい京都を堪能できた。

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