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家原利明さんの展覧会『家原美術館 2021』へ。

久しぶりだ。

DMを頂いて、いつものように予備知識をいっさい入れず、
ぶっつけ本番で現地に向かう。
これが『家原美術館』鑑賞の極意だ。

もうひとつのポイントはその道程。
名鉄尾西線奥町駅から木曽川沿いの舗道を歩く。
川から街に入ると、ノコギリ屋根の工場から
機織り機の大きな音が聞こえてくる。
頭に浮かぶのは『ガチャマン』という言葉。
そう、ここは繊維の町「一宮」。

現地に到着すると、
程なくこの極意が正解だということを確信することとなる。
会場は『惣sow(そうそう)』レンタルスペース。
昭和初期に建てられたという蔵のある和洋折衷のお屋敷だ。
まさに家原さんのためにあるような建物。

彼の作品たちはこの空間の中を自分で歩き回って、
好きな場所を自ら見つけてそこに収まっているように見えてくる。

ここに長く留まっていると、
どこからが作品でどこからが背景(会場)なのか、
その明確な境界が徐々に失われていく。
この建物が建てられた時から
そこにあったのではないかとさえ思えてくる作品も少なくない。

あの古いノコギリ屋根の工場も、
実は彼のインスタレーションなのでは?

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家原利明氏の展覧会『家原美術館 2019』へ。

岐阜市の旧中島洋診療所で開催された家原利明氏の展覧会
『家原美術館 2019』へ。

“岐阜城”や“メデイアコスモス”を岐阜バスの中から眺めながら、
住宅街にある最寄りのバス停に到着。
会場はgoogle mapで確認していたので、
なんの苦もなくその建物へ。

が、会場らしき掲示が遠目には見当たらない。

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『家原利明 展覧会 2016 春』拝見した。

その人はギャラリー前の路上で爪を切っていた。

その人は絵描き家原利明。
本来なら異彩を放つはずのその容姿が
このギャラリーがある風景に馴染み見事に溶け込んでいた。

今回も会場に至る道程から彼の世界観が現れていた。
巨大ショッピングモールに車を止め、
そこからGoogleマップを頼りに歩く歩く。

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『家原美術館 2015 岐阜』

岐阜市八ツ梅町「アトリエ幻想工房」にて
『家原美術館 2015 岐阜』家原利明さんの展覧会拝見した。

会場に入った途端、会場の全面を覆い尽くす強烈な色彩に圧倒された。
「またやられた!」それが第一印象。
予備知識を入れずに伺ったのが正解だったようだ。

ただその極彩色に囲まれながらしばらくその場に佇み、
家原さんとお話ししていると不思議に落ち着いてくる。
部屋の全面を利用した作品は、色の波が一点に収束するようにできている。
そのことによって、全体がそこを出口とする胎内をイメージさせるので
その中にいるとなんとなく落ち着いてくるのかもしれない。

部屋の凹凸を絶妙に吸収して広がる波。
その大胆さと繊細さを作品の中に入って体感できる。
けっして交通の便の良い場所ではない(これも彼らしい)が、
長めに設定された会期の間にぜひ実物を観てもらいたい。

毎回彼の展覧会は会場全体を彼の世界に巻き込み、
そのエネルギーは会場の外まで影響を与えているように感じられる。
今思えば、駅から会場へ向かう柳ヶ瀬のアーケード街の不可思議な雰囲気もまた、
彼の仕掛けなのではないかとさえ思えてくる。

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