あるビニール傘の存在感。

なかなか捨てられないビニール傘(白い柄)。
今時スワローズの応援傘以外では
めったに見かけない短さ。

実際雨が降ってくると頭以外は守れない。
肩も背中もバッグもびしょ濡れ。
傘としての役割は大きさに比例して30%くらいか。

ただ、雨が降りそうな時に
念のために持っていくには便利な傘。
使わないことを前提に存在している傘。
私の雨に対する最高の抑止力!
捨てる? 捨てない?

リトルワールド「サマーナイト花火ショー」。

リトルワールドで花火を観たのは初めてだったので
どこから打ち上がるのか分からず、
心の準備が出来る前に打ち上がってしまった。

思ったより長めでしかも打ち上げ地点が近い。
重低音もなかなかで、近くにいた常連さんの話だと
燃えかすが降ってくることがよくあるのだそうだ。

宵のリトルワールド。

通常の閉園時間が早いので、ナイター営業のある日にしか
陽が傾いた夏場のここを観ることはできない。

いつもとちょっと違う雰囲気。

日差しは相変わらず強かったが
日陰に入れば、ややホッとできるくらいになってきた。
雨上がり、スタッフのみなさんが
慌ただしくナイター営業の準備をしていた夏の終わり。

『家原美術館 2015 岐阜』

岐阜市八ツ梅町「アトリエ幻想工房」にて
『家原美術館 2015 岐阜』家原利明さんの展覧会拝見した。

会場に入った途端、会場の全面を覆い尽くす強烈な色彩に圧倒された。
「またやられた!」それが第一印象。
予備知識を入れずに伺ったのが正解だったようだ。

ただその極彩色に囲まれながらしばらくその場に佇み、
家原さんとお話ししていると不思議に落ち着いてくる。
部屋の全面を利用した作品は、色の波が一点に収束するようにできている。
そのことによって、全体がそこを出口とする胎内をイメージさせるので
その中にいるとなんとなく落ち着いてくるのかもしれない。

部屋の凹凸を絶妙に吸収して広がる波。
その大胆さと繊細さを作品の中に入って体感できる。
けっして交通の便の良い場所ではない(これも彼らしい)が、
長めに設定された会期の間にぜひ実物を観てもらいたい。

毎回彼の展覧会は会場全体を彼の世界に巻き込み、
そのエネルギーは会場の外まで影響を与えているように感じられる。
今思えば、駅から会場へ向かう柳ヶ瀬のアーケード街の不可思議な雰囲気もまた、
彼の仕掛けなのではないかとさえ思えてくる。

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