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不動滝、千手滝、布曳滝、竜ヶ壺をめぐる赤目四十八滝二日目。

日曜日の昨日と違って平日は
赤目滝へ向かうバスの始発が1時間遅い。
よって、滞在時間も厳しくならざるを得ない。

遠出(?)は諦め近場の主要な滝だけを目指す。
時間は少ないもののここまでと決めれば、
周りの景色に目を移す余裕も出てくる。

静かな平日を満喫しつつ、紅葉の盛りの頃には
どれくらいの人が訪れるのだろうかとも思う。

とりあえず上を目指した赤目四十八滝。

前回訪れた際は、時間の都合と体力の兼ね合いから
陰陽滝あたりまでしか行くことができなかった。
今回は途中脇目もふらず三脚も立てずただひたすら
奥へ奥へ、上へ上へを目標にして初日に臨んだ。

各滝も去ることながらその道程に魅力的な場所が多く、
その誘惑と疲労から度々足が止まってしまい、
結局、荷担滝の手前付近まで行けただろうか。

このあたりから三脚を開いては閉じ閉じては開き、
行き交う訪問者の邪魔にならぬよう
なるべく岩肌にへばり付いて写真を撮りながら降りてきた。

それでも時間が足りない。
翌日はメインどころの滝に集中する1日になった。

10年ぶりに橦木館に帰ってきた「家原美術館」。

もう10年、まだ10年。
橦木館の前にあった立て看板を見て
ふらっと立ち寄ったのが10年前。
正直言って橦木館の持つイメージとはかけ離れたその画風。

いったい何者?

中に入って、そこに佇むのは
これまた異世界な雰囲気を漂わせる作家ご本人らしき人物。

恐る恐る言葉を交わす‥‥、
これが“絵描き”家原利明氏との出会いだった。

話をしてみると制作に対する思いは頗る熱いものの、
物腰柔らかな才知あふれる常識人。

直後にSNSで不思議な縁があることを知り、
より一層その人物像に魅力を感じた次第。

これが、記念すべき「家原美術館」第1回目の私の顛末。

以後、何回か個展にお邪魔しているので
その間に10年の月日が流れていた実感がまるでない。

因みに、下のクリアファイルの人物(自画像)が彼である。
機会があったら声をかけてみてほしい。
作家然としない、他に類を見ない魅力的な人物だと思う。

家原美術館での戦利品、クリアファイルと以前購入しそびれたソックス

ULTRAMANに会いに、TSUBURAYA EXHIBITI ION 2023。

「べ、ベムラー?」「そうだ、悪魔のような怪獣だ‥」
この会話が収録されているソノシートを
擦り切れるほど聴いた(このシーンの展示もあった)。

冷静に眺めている様子を保っているものの。
心は1966年に戻っていたと思う。
本物(?)が居並ぶ場所は、なんとも立ち去り難い。