最終日は再び極寒の中を散策しつつ、
『河口湖 富士山パノラマロープウェイ』乗り口へ。
抜群の眺望と高所恐怖症とのせめぎ合いを感じつつ、
ローブウェイ終着の 『河口湖天上山公園』から
さらに登り、小さな祠のある『小御嶽神社』へ。
この辺りで“熊避けの鈴”をつけた方とすれ違う。
案の定、帰り際に「熊出没」の警告ポスターを見つけることとなる。
ここで富士山三昧はフィナーレ。
奇跡の独立峰。
富士急ハイランド、富士吉田ICをその広大な裾野に
悠々と従える雄姿を目に焼き付けつつ、下山の途に着く。
富士五湖へは過去クルマで巡ったことは何度もあったが、
鉄道とバス、そして河口湖畔を歩く機会は今回が初めて。
ほとんど誰とも出会わない舗道。乗客がひとりだけのバス。
軟弱な指先はしもやけ。
たどり着いた美術館が臨時休館だったり、
2時間に1本のバスが遅れる中、
雪でぬかるんだバス停で極寒の中あてもなく佇んだり‥。
少しずつ見える角度が変わる富士山だけが心の支えだった。
ただ、新型コロナの状況が好転しても悪化しても得られない、
本当に貴重な機会だったと思う。