メダカたちに教えられること。

普段のんびりしているバルコニーの住人たちは、
ひとたび外部からの脅威が発生すると、
身を寄せ合い葉陰に隠れ、そこから目だけを出し、
息をひそめコードレッドの厳戒体制に入る。
その統率の取れた行動は、俊敏かつ迅速で、
高度に訓練されたもののように見える。

が、その脅威が去った途端、小競り合いが始まる。
これが小競り合いという表現が不釣り合いなほど激しい。
他者が餌を取ろうとするのを故意に邪魔する。
一匹のオスを巡るメス同士の執拗なイジメ等々。
結果、同じコミュニティの中で成長に格差が出来たり、
寿命にも長短ができるそうだ。

人間も同じ。家族、会社、国家、同盟国、
それぞれの社会単位に応じ結束と紛争が発生するのが常。
いちばん大きな「世界」という単位で結束出来るのは、
地球外からの脅威が発生した場合のみということになるのか。
参院選が終わり各野党内紛の嵐のようだが、
責めてはいけないのかもしれない。
これらは、前出の生き物としてのデフォルトであり
宿命なのだからと考える……のは、あまりにも悲しいか。

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