舞台劇を模した美しいシチュエーションと展開で、 あっという間の2時間半。
原作はご存知ロシアの文豪トルストイの長編小説。
主演キーラ・ナイトレイの追い込まれ鬼気迫る女性の快演は、
先日観た映画『危険なメソッド』でも十分に発揮されていた。
それゆえ、幸せになってゆく妹とのコントラストがさらに鮮明に。
聖人と呼ばれるほどの良いご亭主(ジュード・ロウ)がいて
社交界でも安定した地位がありながら、
よりによって妹の恋人と恋に落ちる悪い人妻の不倫悲劇。
とはいってもいちばん悪いのは、相手のイケメン将校なんですけどね。
ともあれ全ての画面が美しい。あとジュード・ロウの眼鏡が素敵。