油断していた、モリコロパークアイススケート場。

かのオリンピックで脱水症状になる程泣かされた経験から、生きているうちに一度は観てみたいとチケットに応募すること数回。
三度目の正直だろうか、ようやく当選しモリコロパークアイススケート場のアリーナ席へ。
子供の頃、大須でのディズニー・オン・アイス以来のアイスショー。

さ、寒い。当たり前だが寒い。

だがその寒さを忘れるのにそれほど時間はかからなかった。オリンピックのノスタルジーに浸ろうなどというのんびりとした考えは、あっという間に吹っ飛ぶ。
ほどなく浅田真央さんは引退したスケーターではなく、現役バリバリのプロアイススケーターだということを思い知らされることになる。
その目の醒めるキレッキレの演技は、あの頃とは明らかに違う種類の涙を誘う。

エッジが氷を削る音。

ショーが進むにつれ、リンク全面にムラなく積り続けるフワフワのカキ氷。

真央さんをはじめ各スケーターさんが、度々アリーナ最前列のオーディエンス前数十センチの場所まで近寄ってキメ顔を見せてくれる。ライブハウスでもなかなかない近さだ。

その度に上がる大歓声。

その愛情の深さと広く包み込むような見守り感は、歌舞伎、宝塚、あるいは純烈(?)ファンに通ずるものがあるのかも。

やがて大団円。

開演前は鏡面のような氷を透かして見えていた“モリゾー”と“キッコロ”は、このフィナーレの頃にはすっかりフワフワカキ氷の下に隠れてしまった。ショーを見守り終えて、森へ帰ったのだろうか。

『BITTER AND SWEET』レーザーディスクからブルーレイへ。

仕事がひと区切りついたので、amazonさんにて入手。
20代半ば頃、レーザーディスクを擦り切れる(?)くらい観た。

レーザーディスクの品揃えが充実したレコード店までわざわざ出かけ、
急坂の途中にある駐車場にクルマを止め、
スタンプカードを手にレジカウンターで現金購入。
それが今では発注した当日に自宅に届く。

正方形に近い画面は違和感が否めないものの懐かしく、
引きの画像の荒さと昭和ならではの演出は致し方ないが、
レーザーディスク時代からの5.1chサラウンドは健在。

「こんなに短かったっけ」という印象を持つほどの充実した内容だ。
フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドの「RELAX」などは時代を感じさせる。
どアップ画面のバラード曲「予感」と「APRIL STARS」が圧巻。

「ブルーレイ・ディスクはひっくり返さなくてもいいんだよなぁ〜」
などと思いつつ‥‥

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