「べ、ベムラー?」「そうだ、悪魔のような怪獣だ‥」
この会話が収録されているソノシートを
擦り切れるほど聴いた(このシーンの展示もあった)。
冷静に眺めている様子を保っているものの。
心は1966年に戻っていたと思う。
本物(?)が居並ぶ場所は、なんとも立ち去り難い。
「べ、ベムラー?」「そうだ、悪魔のような怪獣だ‥」
この会話が収録されているソノシートを
擦り切れるほど聴いた(このシーンの展示もあった)。
冷静に眺めている様子を保っているものの。
心は1966年に戻っていたと思う。
本物(?)が居並ぶ場所は、なんとも立ち去り難い。
美術館の映像ブースにいるような感覚。
原作本はコレクターズアイテムになっているようだ。
原作者の他の作品に触れてみようかと思う。
かのオリンピックで脱水症状になる程泣かされた経験から、生きているうちに一度は観てみたいとチケットに応募すること数回。
三度目の正直だろうか、ようやく当選しモリコロパークアイススケート場のアリーナ席へ。
子供の頃、大須でのディズニー・オン・アイス以来のアイスショー。
さ、寒い。当たり前だが寒い。
だがその寒さを忘れるのにそれほど時間はかからなかった。オリンピックのノスタルジーに浸ろうなどというのんびりとした考えは、あっという間に吹っ飛ぶ。
ほどなく浅田真央さんは引退したスケーターではなく、現役バリバリのプロアイススケーターだということを思い知らされることになる。
その目の醒めるキレッキレの演技は、あの頃とは明らかに違う種類の涙を誘う。
エッジが氷を削る音。
ショーが進むにつれ、リンク全面にムラなく積り続けるフワフワのカキ氷。
真央さんをはじめ各スケーターさんが、度々アリーナ最前列のオーディエンス前数十センチの場所まで近寄ってキメ顔を見せてくれる。ライブハウスでもなかなかない近さだ。
その度に上がる大歓声。
その愛情の深さと広く包み込むような見守り感は、歌舞伎、宝塚、あるいは純烈(?)ファンに通ずるものがあるのかも。
やがて大団円。
開演前は鏡面のような氷を透かして見えていた“モリゾー”と“キッコロ”は、このフィナーレの頃にはすっかりフワフワカキ氷の下に隠れてしまった。ショーを見守り終えて、森へ帰ったのだろうか。
第36回特別展「全国の郷土人形―祈り・願い・美しさのかたち」。
従来よりも規模が大きくなっているようだ。
郷土人形の持つ力を感じさせるものだった。
ドイツらしく、清々しいほど全てがキッチリしている。
会場の美術館の持つ特性と見事に合致。
映像を見損なったので年パスを活かしてもう一度‥