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時折吹雪に見舞われた尾道の一日。

寒い。天気予報で分かっていたとはいえ、寒い。
万全の装備で日の出直後に出発!

尾道といえば、渡船に乗らねばならない。
いざ、向島へ!

現地は平日の朝、通勤通学の方たちに混ざり、
邪魔にならないように慣れない交通機関に乗船。

時刻表は無い。

一般的な“船に乗る”という感覚よりは、
日常の行動に例えると、車・バイク・自転車・ヒトが
待ち時間の長い“開かずの踏切”が開くのを待って
一斉に渡っていく感じに近いだろうか。

ひと塊が移動し終えると、瞬く間に次の塊が形成し始める。
そして、次の船(同じ船)が着き“塊”を交換して対岸へ‥

向島・兼吉の丘から尾道水道を眺め、
尾道に取って返して定番の千光寺界隈へ。

尾道といえばネコ! 全行程がほぼ猫旅。

度々暗雲立ち込め、容赦ない吹雪に襲われながらも、
親切(?)な猫たちに助けられながら
充実した尾道の一日は瞬く間に過ぎていった。

極寒の“しまなみ海道”因島・尾道。

春先に予定していた広島・岡山行きをこの時期にスライド。
よもや温暖なはずの瀬戸内に思わぬ大寒波襲来。

尾道駅前から因島大橋まではバス利用。

降車後、因島大橋を数メートル歩いてみた。
徒歩や自転車での利用は通行無料だが、
軽い気持ちで歩いて渡れる橋ではないことを痛感。
強固な建造物ではあるものの、吊り橋なので振動が激しい。

再びバスで戻った尾道には美しい夕景が待っていた。

尾道水道から続く瀬戸内海の島々が点在する景観は、
だだっ広い太平洋を見慣れた者にとって頭の整理が追いつかない。
「南が海」という固定概念が打ち砕かれ、東西南北の感覚を失う。

そんな状態の中で味わうこの独特な浮遊感はなんだろうか?
周りの環境が“美し過ぎて現実味がない”ということなのか?

オフシーズンを狙っての日程なので致し方ないが、
晴天の暖かい時期にもう一度ここを訪れたいと切に願う。

ライトアップをしない選択をした明治村。

予想よりもさらに寒く風も強く、雨すらもパラついた曇天。
愛知県のほとんどの学校がお休みのこの日。
平日とはいえ、紅葉目当ての人たちで賑わっていた。

今秋の明治村は恒例のライトアップをしないそうだ。
それ故、昼間の紅葉には余計な照明設備がなく、
曇天も相まって写真を撮るのには好都合。

この風景が明治村の特性上、正解なのかも。

前倒しで住民登録(年間パスポート購入)を済ませ、
夕刻の寒さ厳しくなる前に帰路についた。