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もの寂しい元日の明治村。

年パス(ここでは住民登録という)が切れてしまってから久々の訪問。

元日とはいえご時世がらか正月飾りは控えめ、
特に毎年ひときわ賑やかなはずの
帝国ホテルのエントランスには何もなく、
薄暗くガランとしていたのには驚いた。

開演時間に合わせて訪れたものの冬場は日没が早く、
16:00の閉園時間を待たずに薄暗くなってしまう。

ミサゴと出会えた大晦日の牧野ヶ池緑地。

思いのほか鳥の数が少なかったので、
早々に切り上げようかと思っていたところ、
遠くの鉄塔の脇にミサゴが現れた。

上空をしばらく旋回していると、
一羽のカラスが遠巻きにその様子を窺っていた。

案の定、獲物を見事にゲットしたミサゴに取り憑き、
2羽の姿が見えなくなるまでドッグファイトを続けていた。

何年振りかの『大名古屋らくご祭2022』。

落語はモダンジャズに似ている。
そこが大好きな理由でもある。

古典落語はスタンダード、新作落語はオリジナル、
シュールな落語は差し詰めフリージャズだろうか。

古典落語はジャズのスタンダード曲よろしく
演者によって全く違う解釈や表現になる。
師匠によってそのスタイルが決まってくる傾向もよく似ている。
アドリブが入り込むことなどは言わずもがな。
なので同じ噺や同じ曲を、同じ演者で何度聴いても楽しいのだ。

落語に至っては、観衆のほぼ全てが噺のスジからオチに至るまで
事前に把握しているにも関わらず、
木戸銭を払ってわざわざ聴きにくるのだ。
そして決まった箇所で笑う。思えば不思議な空間だ。

前座:桂仲びん 『饅頭こわい』

春風亭昇市 『真田小僧』

立川生志 『太鼓腹』

立川志の輔 『みどりの窓口』

柳亭市馬 『掛け取り万歳』

桂南光 『抜け雀』

前回は歌丸さん目当て、今回は立川流推し。

立川生志さんは時事ネタの“まくら”で懐の深さを見せ、
立川志の輔さんは新作落語『みどりの窓口』は今日一の大爆笑をとり、
失ってしまった歌丸さんや円楽さんへの思いもありながら、
なんだかんだで楽しいクリスマスだった。