大原に向かうバスのフロントガラスに雨粒が‥‥。
この僅かな雨が大原の景色に深い色をもたらす。
日差しの戻らない曇天が“苔”をいっそう光らせてもくれる。
こちらでも、
いきなり「三千院」には向かわずに「宝泉院」へ。
狙いどおりの一番乗り。人気のない空間を堪能。
「勝林院」御本尊の阿弥陀仏と対峙。
初めての「宝泉院」「勝林院」は収穫が多かった。
いよいよ安定の「三千院」。
雨のおかげで、いつにも増して苔が美しい。
大原地区最後に前回足を伸ばせなかった「寂光院」へ。
「合掌地蔵」の赤と苔の緑のコントラストが鮮やかだ。
バスを乗り継ぎ「哲学の道」から
お気に入りの定番「法然院」へ駆け込む。
訪れた時間が遅かったため、
「山門」が閉門される場面に出くわした。
図らずも閉ざされた山門を
内側から眺める機会に恵まれることとなった。
異界に取り残され、もう俗世には戻れない?