何度か計画は立てていたものの、
諸般の事情のため延び延びになっていた山陰路。
美術館巡りが主な目的だが、手始めに国宝松江城へ‥
雨混じりの天候ながら夕方近くには晴れ間が見え始め、
お堀巡りの遊覧船も盛んに行き交うようになった。
夕刻、松前城から島根県立美術館へは
宍道湖を眺めつつ徒歩で向かった。
その風景はリゾートそのもの。
ただ、日曜日なのに人の数は少なくゆったりしている。
私にとっては理想的な状況だ。
美術館に着く頃には雲は切れ晴れ間が見え始めた。
諦めかけていた夕陽見物時間まで粘ることに‥
そこに満を持して現れた夕景こそが、
美術館の重要な常設展示物であることを実感できた。
なんという贅沢。