もう10年、まだ10年。
橦木館の前にあった立て看板を見て
ふらっと立ち寄ったのが10年前。
正直言って橦木館の持つイメージとはかけ離れたその画風。
いったい何者?
中に入って、そこに佇むのは
これまた異世界な雰囲気を漂わせる作家ご本人らしき人物。
恐る恐る言葉を交わす‥‥、
これが“絵描き”家原利明氏との出会いだった。
話をしてみると制作に対する思いは頗る熱いものの、
物腰柔らかな才知あふれる常識人。
直後にSNSで不思議な縁があることを知り、
より一層その人物像に魅力を感じた次第。
これが、記念すべき「家原美術館」第1回目の私の顛末。
以後、何回か個展にお邪魔しているので
その間に10年の月日が流れていた実感がまるでない。
因みに、下のクリアファイルの人物(自画像)が彼である。
機会があったら声をかけてみてほしい。
作家然としない、他に類を見ない魅力的な人物だと思う。