岐阜市の旧中島洋診療所で開催された家原利明氏の展覧会
『家原美術館 2019』へ。
“岐阜城”や“メデイアコスモス”を岐阜バスの中から眺めながら、
住宅街にある最寄りのバス停に到着。
会場はgoogle mapで確認していたので、
なんの苦もなくその建物へ。
が、会場らしき掲示が遠目には見当たらない。
ん? 外から二階の窓を見上げる。全部の窓が真っ赤!
このことだけでここが会場であることを確信できるのは、
『家原美術館』に何度も訪れている経験がなせる技だ。
我が意を得たり。
ニンマリしながら中へ‥。
そこには期待通りその空間の主の笑顔が。
毎回そこに現れる世界観に驚かされる。
ドローイングはもちろん、
その建物全体を作品と化してしまう力量
(実際に1・2階のトイレ以外の全ての部屋に
手が加えられていた)とともに。
既存の旧診療所の建物や院内表示及び数々の小物に至るまで、
それら全てが彼の世界に見事に取り込まれていた。
まるで彼のために事前に用意されていたかのように‥。
そんな展示環境に恵まれるのは、その経緯を伺ったところ、
どうやら家原氏のコミュニケーション能力の高さからのようだ。
それ故、鑑賞に訪れる人々も彼との対話を通して、
彼の作品の一部にされてしまっているのではないだろうかと
思えてしまうほどだ。
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